当社は2005年の創立100周年を機に、3つの企業理念を定めましたが、この理念の一層の浸透を図るため、2017年に当社グループの社会に対する約束事であり、グループ全社員で共有すべき価値観として、従来の3つの企業理念を「KOBELCOの3つの約束」と改称し、これらの約束を果たすためにグループ全社員が実践する行動規範として「KOBELCOの6つの誓い」を新たに定めました。
その後、2019年には、当社グループに対する社内外からの共鳴・共感を促し、Next100プロジェクトの更なる推進・浸透に繋げることを目的に、「社会的存在意義の明文化プロジェクト」を実施しました。当社グループが実現したい未来・社会像や、当社グループの使命・存在意義とは何かについて、若手・中堅12名によるワークショップで作成した素案をもとに、「KOBELCOの約束月間」※に各職場で実施している「語り合う場」のなかで、グループ社員が議論を深めました。
それらのグループ社員からの意見を踏まえ、今般「KOBELCOが実現したい未来」「KOBELCOの使命・存在意義」を新たに定め、「KOBELCOの3つの約束」「KOBELCOの6つの誓い」と併せて体系化し、新たなグループ企業理念として2020年5月に制定しました。
この新たなグループ企業理念は、当社グループのあらゆる事業活動の基盤となるものであり、当社グループに属する全社員が物事を判断する際の拠りどころともなるものです。当社グループは、このグループ企業理念のもとサステナビリティ経営を推進し、株主様・投資家様、お客様、お取引先様、地域社会の皆様、グループ社員など、あらゆるステークホルダーの皆様から信頼頂いたうえで、事業を通じた環境・社会への貢献と持続的成長を目指してまいります。
※「KOBELCOの約束月間」:毎年10月を「KOBELCOの約束月間」と定め、グループ企業理念の趣旨を確認するとともに、社員同士が自由な意見を述べ、コミュニケーションを図る「語り合う場」を各職場で開催することとしています。
安全・安心で豊かな暮らしの中で、今と未来の人々が夢や希望を叶えられる世界。
私たちの技術・製品・サービスは、今を生きる人々だけではなく、未来を生きる人々のためのものでもあります。
人々の安全・安心な暮らしと、美しく豊かな地球環境が続く未来であること。その上で、新たな便利さや快適さをつくる価値が生まれ、人々の夢や希望が叶えられていく。
それが、KOBELCOの目指す世界です。
個性と技術を活かし合い、社会課題の解決に挑みつづける。
社員一人ひとりの個性と多事業領域を支える様々な技術は、時代のニーズに向き合い培ってきた私たちの資産であり強みです。
社会の基盤を支えながら、より難易度の高まる課題を解決するため、組織や常識の枠にとらわれず挑みつづける。
それがKOBELCOの使命であり、存在意義です。
私たち神戸製鋼グループに属する全社員は、KOBELCOの3つの約束を果たすために、以下を宣誓します。
1. 高い倫理観とプロ意識の徹底
私たちは、法令、社内ルール、社会規範を遵守することはもちろんのこと、高い倫理観とプロとしての誇りを持って、公正で健全な企業活動を行います。
2. 優れた製品・サービスの提供による社会への貢献
私たちは、「品質憲章」に基づき、安全かつ安心で、優れた製品・サービスを提供し、お客様の満足と社会の発展に貢献します。
品質憲章
KOBELCOグループは、製品、サービスにおいて「信頼される品質」を提供するために法令、公的規格ならびにお客様と取り決めた仕様を遵守し、品質向上に向けてたゆまぬ努力を続けてまいります。
3. 働きやすい職場環境の実現
私たちは、安全で安心して働くことができる職場環境を実現します。また、一人ひとりの人格・個性・多様性を互いに尊重し、それぞれが最大限の能力を発揮して活き活きと働ける職場環境を実現します。
4. 地域社会との共生
私たちは、グループの基盤である地域社会に貢献するよう努めます。
5. 環境への貢献
私たちは、より豊かで住みやすい社会づくりを目指して、環境に配慮した生産活動を行い、技術・製品・サービスで環境に貢献するよう努めます。
6. ステークホルダーの尊重
私たちは、お客様、お取引先、社員、株主等を含む幅広いステークホルダーを仲間として尊重し、健全かつ良好な関係を築きます。