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高強度ラジエータ用アルミチューブ材/マグネ拡散強化型チューブ材

画期的な強度向上手法により高強度化を達成

チューブの内張材に高濃度のMgを、また芯材にSiを添加し、ろう付工程の熱処理を利用して内張材のMgを芯材に拡散させ、芯材のSiによりMg2Siを形成させ、拡散強化する画期的な技術で、従来材に比べて強度を50%向上させました。同チューブ材は、株式会社デンソー殿との共同開発によるものであり、第28回軽金属学会小山田記念賞を受賞しました。

特長

  1. ろう付後強度は、従来材の1.5倍
  2. 耐食性は、内外面とも良好
  3. ろう付性は、従来材と同等で良好

■Mg拡散強化の模式図

用途

●ラジエータ、ヒータコア用チューブ

■開発材の性能(従来材比)

項目 開発目標
薄肉化 ◎ 25%減
ろう付後強度 ◎ 1.5倍
耐食性 ◎ 同等以上
ろう付性 ○ 同等以上
コスト ○ 同等
方法 強度 ろう付 耐食性 コスト 評価 備考
Si,Cu添加
芯材
芯材 Al-0.8Si- 0.5Cu-1.2Mn
内張材
× × Si,Cu添加のみでは強度が低い
Mg添加 (少量)
ろう材
芯材 Al-0.1Mg-0.8Si-1.2Mn
内張材
× × 低Mgのため 強度が低い
4層クラッド
ろう材
芯材 Al-0.6Mg-0.8Si-1.2Mn
内張材
× × 4層クラッドのためコストアップ

■従来材との強度比較

■従来材との耐食性比較

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