性別を問わず、一人ひとりが活き活き働く職場風土づくりを目指しています。
女性の採用が進み、全体の女性社員数は増加傾向にあります。今後もさまざまな取り組みを行いながら、継続的な女性管理職登用ややりがいをもって働ける活動を進めて参ります。
当社は、女性の個性と能力が充分に発揮できる社会の実現を目的とした「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(以下、女性活躍推進法)において、第2次行動計画を策定しております。
女性活躍推進に向けて22年度入社からは「新卒女性総合職の採用比率 事務系50%、技術系15%」「新卒女性基幹職技能系の採用比率 15%」を数値目標に掲げた取り組みを行っています。
職掌別新卒採用比率の推移
「女性管理職比率&現場監督者数 2020年度比、2倍」を数値目標に掲げ、女性リーダーの育成のための取り組みを行っています。
女性管理職比率(当社)
2021年度 | 2022年度 | |||||
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定期採用 | 中途採用 | 合計 | 定期採用 | 中途採用 | 合計 | |
男性 | 254 | 71 | 325 | 224 | 188 | 412 |
女性 | 39 | 5 | 44 | 25 | 33 | 58 |
合計 | 293 | 76 | 369 | 249 | 221 | 470 |
採用における女性比率(%) | 13.3% | 6.6% | 11.9% | 10.0% | 14.9% | 12.3% |
2021年度 | 2022年度 | ||
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在籍社員数 | 男性 | 10,231 | 10,284 |
女性 | 1,065 | 1,084 | |
合計 | 11,296 | 11,368 | |
職場における女性比率(%) | 9.4% | 9.5% |
2021年度 | 2022年度 | ||
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勤続年数※ | 男性平均 | 15.3 | 15.4 |
女性平均 | 14.3 | 14.5 | |
男女別平均雇用年数の差異 | -6.5% | -5.8% |
※統計対象は正社員に限る
2021年度 | 2022年度 | ||
---|---|---|---|
管理職数 | 男性 | 1,888 | 1,970 |
女性 | 55 | 61 | |
合計 | 1,943 | 2,031 | |
女性管理職比率(%) | 2.8% | 3.0% |
2021年度 | 2022年度 | ||
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取締役数 | 男性 | 11 | 11 |
女性 | 2 | 2 | |
合計 | 13 | 13 | |
女性取締役比率(%) | 15.4% | 15.4% |
神戸製鋼は、2006年に他社に先駆けてメンター制を導入しました。2014年以降は、さらなる活躍支援を目的とした各種施策を行っています。
とりわけ、若手女性社員を対象に、将来にわたる活躍を後押しするような、独自のキャリアアッププランを実施するなど、活躍を支援する様々な取り組みを行っています。
取り組み内容
過去の取り組み
女性管理職および女性総合職の交流会
女性総合職が女性同士のネットワーク形成により、ロールモデルとなるヒントを得るとともに、将来的なキャリア形成、モチベーションを高めるきっかけを目的に開催をしています。同じような悩みを相談できるネットワーク構築を期待しています。
基幹職掌技能系女性社員の交流会
神戸製鋼は、他社に先駆けて1999年より現場で働く技能系女性社員を継続して採用しており、一部事業所では班長・職長職を担う方も出てきています。
技能系女性社員の女性比率が少ないため、新入社員を対象に入社4~5年目の先輩社員から職場の話を聞き、仕事の向き合い方、困った時の相談先を聞いたり、同期社員のネットワーク構築で孤独感を軽減することを目的に実施しています。
女性社員の希望者に神戸市主催の女性リーダ研修や、女性活躍プロジェクトの参加を推進しています。
企業の枠を超えた働く女性のネットワークづくりと、自身の可能性を広げキャリアを考えるきっかけにすることを目的としています。
四半期に1度、神戸を拠点とする企業が連携し、各企業で活躍する女性リーダーのキャリアアップを図るとともに、悩んだ時に社外に相談できる人的ネットワークの構築を目的に開催しています。
ライン部長向けダイバーシティ研修
この研修は、職場風土を作るキーマンであるライン部長の皆様にダイバーシティについて理解を深めていただくことを目的に、開催しています。
外部から講師を招いて、ご自身の経験を踏まえながらダイバーシティがなぜ必要か、ダイバーシティ推進を職場で進めるには何が必要かについて、部下のマネジメントや働き方などの観点からご講話いただいてます。
キャリアアッププラン導入後のキャリアイメージ
若手の技能系女性社員を対象に今後のライフイベント(結婚・出産等)を含む長期的な視点で自身のキャリアを考える機会とすることを目的に2019年度に初めて開催しました。他事業所や他部署の女性社員との人脈形成の機会にもなりました。
全事業所から神戸本社または加古川製鉄所に集まり、外部から講師を招いて自己理解を深める・将来のキャリアを考える・それに向けた行動計画を考えるといったワークに取り組みました。
若手の技能系女性社員の上司を対象に、キャリア開発の意義を理解・体験し女性部下のキャリア支援のあり方・女性部下との関わり方について学ぶことを目的に2019年度に初めて開催しました。グループワークなどを通して、技能系女性社員を部下に持つ上司同士でのネットワーク形成の機会にもなりました。
基幹職事技系社員向けスキルアップ研修追加について
2015年度に基幹職社員の方へのヒアリングを実施したことをきっかけに、基幹職社員の方の活躍支援に向けた取り組みを進めています。
その一環として、2017年度より基幹職事技系向けのスキルアップ研修メニューを大幅に追加しました。各組織のニーズに応じて、業務遂行能力を高めるために、本人が希望し、上司の了承を元に適宜受講いただいています。
各組織のニーズに応じて、業務遂行能力を高めるために、本人が希望し、上司の了解をもとに受講する研修。
妊婦向け作業服を導入
神戸製鋼グループでは、工場などの製造現場において、安全上の理由から統一作業服の着用を義務付けています。総合職のみならず、製造現場でも女性の採用を増やしていることから、今後、妊婦が現場内を行き来するケースも増えると考え、妊娠中も安全で働きやすいマタニティタイプの作業服を2016年10月に導入しました。
マタニティ作業服は、上着のおなか回りにボタンなどを付けてサイズ調節出来るようにし、ズボンのおなか回りにも伸びやすいニット素材を採用するなど、妊娠に伴って変化する体形に対応できる工夫を施しています。妊婦は現在、全社で年間20人程度。そのうち製造現場では年間10人前後で、これまでは大きいサイズの作業服や私服で代用していました。現場で仕事をする女性が妊娠した場合は、体への負荷を軽減した作業への転換を図っています。
マタニティ作業服配布と同時に上司に配られるリーフレット
妊娠期における女性の体の変化や妊娠出産後に使える勤務時間の短縮等の社内制度について記載しています。