当社グループでは、環境の側面からも社会との共生・協調を目指しています。2013年度からは、CO2の吸収源である森林の保全・整備等につなげる活動として、環境を大切にするという思いを育む環境貢献活動「KOBELCO GREEN PROJECT」をグループ全体で推進し、子どもたちの自然への思いを育む「KOBELCO森の童話大賞」や、グループ社員による「森林整備活動」、「児童館出前エコ教室」への参画などを行っています。
次世代を担う子どもたちに、さまざまな自然の恵みをもたらす森を大切にする気持ちを育んでもらうことを目的に、全国の小中高校生から「森」をテーマにしたおはなしを募集しています。金賞作品は絵本作家の挿絵で絵本化し、後援自治体所管の小学校・中学校・高校・特別支援学校・公立図書館等に、約2,000セットを寄贈し、環境学習などに使用されています。2021年度は、過去最多の819件の応募がありました。
審査員長
永田 萠さん
皆さんの作品を読ませていただいて、気付いたことが二つあります。 一つは、実際に森に足を運ばれて、その空気感、音、光、動物たちの気配など、実際に体感して、森のイメージを正確につかみ、森への学びを深くして、そして物語を作られ たのがよくわかりました。 二つ目。KOBELCO森の童話大賞は、最優秀作は本になるというとってもユニークなコンテストです。絵本というのは、物語と文章が一体になって、素敵なファンタジーの世界を見せてくれるものです。皆さん方はそのファンタジーを描くのもとても巧みです。 現実をしっかりと踏まえたうえで、そこで起こる、ちょっとした不思議、それを上手にとらえて、すくい上げて、表現されていました。本物のファンタジーは、自然の確かな裏打ちがないと生き生きとしたものにはなりません。それを皆さんの作品の中から感じることができて、本当にうれしく思っています。 人と自然の共生 はとても大切なことです。 これからの未来を私たちはあなた方に託さないといけない年代になっています。 よりよい自然、よりよい未来が築けますように。 表現者としての能力をお持ちの皆さんの、表現する力に期待しています。
当社グループは生物多様性指針を定め、生物多様性保全のための活動を推進しており、2011年から従業員のボランティアによる森林整備活動を兵庫県内2ヵ所で行っています。
KOBELCOの森(三木市)では兵庫県、公益社団法人兵庫県緑化推進協会が推進する「企業の森づくり」に参加し、豊かな森林づくりへの貢献のために、兵庫県立三木山森林公園で活動を実施しています。
一方、ECOWAYの森(神戸市灘区)では国土交通省が実施している「六甲山系グリーンベルト整備事業」に参画し、土砂災害の防止や、良好な都市環境、風致景観、生態系および種の多様性の保全・育成等に取り組んでいます。この活動は「特定非営利活動法人六甲山の自然を学ぼう会」にご指導いただきながら、さまざまな高さの木や下草がバランス良く生え、いろいろな年齢・樹種により構成された樹林を目指し、伐採や下草刈り、植樹等を実施し、生物多様性の保全と促進に資するよう活動を行っています。
神戸市が主催する「神戸こどもエコチャレンジ21倶楽部」は、児童が環境に対する興味を持ち、環境に配慮した活動を継続して実践していけるように、「児童館出前エコ教室」を展開しています。
当社は、2011年より、鉄と電気をテーマに、環境や電気の大切さ、鉄の便利さを学ぶプログラムを提供しています。
※2021年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、開催を見送りました。